ローゼンメイデン FINAL TALE「薔薇乙女」 

ローゼンメイデンも、いよいよ最終回を迎えることとなりました。

表紙はローゼンメイデンの7人。大集合です。
ローゼンメイデンが全て揃う絵は少ないので、これはとても貴重だと思います。
皆がそれぞれのカラーの薔薇を手に持って・・・表情はとても柔らか。

アリスになった真紅の願い
「誰もおきざりにしないこと」
「誰もひとりにしないこと」
それらが聞きとげられました。

真紅の鞄を貰い始めてゆっくり眠ることのできた雪華綺晶。
新装版のRozen Maiden7巻のカラーページに、雪華綺晶の絵がありましたが、その絵はしっかり目を開けていて決して眠ってはいませんでした。
(他の巻に描かれたローゼンメイデン達は皆眠っていました。雪華綺晶だけ、起きていたのです。)
それを何だか思い出させます。
アリスゲームも終わり、マスターであるまかなかったジュンと姉である真紅の愛情に包まれながら、ようやく安心して雪華綺晶も眠りにつくことができたのではないかと思います。

場面変わって、いきなりのりが登場します。久しぶりの登場。
自分とジュンの2人分、くんくんのキャラ弁を作ってスマホで写真を撮って「かわいくできました♡」とお喜びの様です。
相変わらずお料理上手、そしてお世話好き。この辺は10年前の連載当初より変わりませんねえ。のり姉ちゃん。

のりによるとジュンが学校に通うようになり2か月が経ったとのことです。
本当に、鳥海君登場後のジュンの再登校やめぐが転校してきたあたりの時間は幻だったんですねえ。

蒼星石の元マスター・結菱氏もお元気な様で何よりです。
そういえば、水銀燈に起こされていたりしましたよね・・・。
あと、地味に結菱氏のお付きの人(車椅子を押している人)も再登場していますね。6、7年ぶりじゃないでしょうか。

翠星石と蒼星石は、2人の分の紅茶を用意して待つ結菱氏を見つめていました。
寂しくなるから・・・ということで声を掛けずにどこかへ出かける2人。
いつか、翠星石と蒼星石と結菱氏の3人で、お茶会ができると良いですね。
それにしても・・・翠星石の「あのおじじなら当分くたばりそうもありませんが・・・」発言。相変わらずの毒舌です。
お茶会のためにも、結菱氏にはくたばらないでいてほしい。

めぐは、亡くなってしまったのですね。
死を望んでいた彼女にとっては、「死」こそ甘美な誘惑であり、求めるものでしたので、ある意味夢が叶ったと言っても良いのかもしれません。
めぐの好きな場所であった教会で、自らの罪を懺悔するめぐの父。
父はめぐを愛していたけれども、病に侵されていくめぐを正面から見るのが怖くもあり、ひたすら仕事に没頭していた・・・。めぐもめぐの父も表面上に出しはしませんでしたが、確かにお互い愛し合っていました。けれども、お互いにすれ違ってしまったのでしょう。
亡くなっためぐとめぐの父はもう会うことはできませんが、父の前に登場した水銀燈がめぐの気持ちを代弁してくれました。
めぐもめぐの父も、水銀燈を「天使」と呼ぶのですね。ある意味似たもの親子。

居眠りをするみっちゃんを横目に、こっそりどこかへ出かける金糸雀。
途中で水銀燈とばったりあって、一緒に目的地へ向かうことになります。この辺のやり取りが2人の仲良し具合を物語っていますよ、本当に。個人的にこの2人はベストシスターズ賞です。

「ボンジュール!」と巴に手紙が届きますが・・・送り主は、え!?コリンヌさん?
これは、誤植ですよねえ?
コリンヌさんはずっと昔の雛苺のマスターなので、正しくはオディールさん(コリンヌさんの孫娘)が送り主だと思います。
しばらく登場していなかったので、単なるミス?
あと、剣道着姿の巴は何気に初ですね。前髪を上げているので一瞬誰だかわからなくなりました。
巴が教室に入ると、クラスメイトが明るく出迎えてくれました。めぐにクラスメイトが操られた回は怖かったので、皆さん元に戻り安心しました。
そして、その後元気に「みんなおはよう!」と教室に入ってきたのは・・・ジュン。
クラスメイトが「桜田?まだ来てないよ」「あいつ朝いつもギリギリだからなー」「まだかな桜田」と話している様子を見ると、ジュンもクラスに溶け混んでいることを感じさせられます。
巴がここでちょっと微笑んでいるのも、ジュンが学校に来てくれて嬉しい気持ちがあることと、段々とクラスメイトの一員になってきていることが周囲の様子から感じられるからかもしれません。

まかなかったジュンは雪華綺晶と一緒にまかなかった世界に帰ってきました・・・ただし、雪華綺晶はローザミスティカがあるのに物言わぬ人形となっています。
まかなかった世界=ローゼンメイデンのいない世界だから、というのが理由でないかとまかなかったジュンは推理していますが、真実はどうなのでしょう。

ここで、まかなかったジュンの口からアリスゲームの顛末が語られました。
「姉妹たちにローザミスティカは戻ったのだ ただ一人第五ドールだけを除いて」
「神秘の生命の再分配 それには相応の代償が必要だった」ということで、皆にローザミスティカが戻ったと同時に真紅のローザミスティカは砕け散ったとのことです。
まどか☆マギカの魔女を生み出さないために、まどかがある意味犠牲になった様な話です。

真紅のもたらした変化でまいた世界もまかなかった世界も微妙に変わったそうですが、
まいたジュン曰く
「けれど世界に変化はつきものだ 肝心なのは取りまく世界よりもその中にいる“自分”なんだ」
とのこと。
まかなかったジュンは「あいつ(まいたジュン)すっかり哲学者みたいになっちゃって・・・」なんて言っていますが、本当ですね。まいたジュンは独自の哲学、世界観を持っていると思います。なんせ、ローゼンを引き継ぐ者ですし・・・。
肝心なのは世界よりも自分・・・結構深い言葉。ローゼンメイデンは時たまぽろっとこういう深くて、考えさせられる言葉が登場するので好きです。

部屋を出るのが遅いジュンを、部屋まで迎えに来る斉藤さん。
ガラッと引き戸を開けちゃう辺りがとってもワイルド。
面倒見が良くて、ちょっと強引な所、のりに似ている気がします。まいたジュンもまかなかったジュンも彼女達に振り回されているというか、何というか。

「みんなおはよう!」と元気よくまかなかったジュンの部屋に入ってきたのは、まいたジュン。
学校に近道するために日々nのフィールドを使っていて、開けるドアを間違えてしまい、まかなかった世界にやって来てしまったそうです。どこでもドアみたい。
「今日び中学生とマイスターローゼンの両立はこうでもしないと忙しくて」だそうです。何となく納得。
ジュンにくっついて雛苺も来ていました。
久しぶりの雛苺!ジュン登り!懐かしいなあ!

まいたジュンの新しい夢、それは・・・
「新しいローザミスティカを創る! そして真紅をこの手で起こしてみせる」
・・・
実の父の協力も得て、ジュンは世界中の鉱石を発掘中。以前ローゼンが言った「土は地球の記憶そのもの」という言葉がここでヒントになってくるとは思いもよりませんでした。
地球のどこかに、ローザミスティカが埋まっているのですか。イメージ的にはフラスコの中で錬金術の結果できたイメージなので、ちょっと衝撃でした。

ジュンとローゼンメイデン達で世界を巡り、真紅復活を目指します。雪華綺晶もお手伝いということで、再び目覚めるのですが、
「ごきげんようマスター また会えた」の時の表情が反則過ぎです。可愛い。

ジュンは本当に変わりましたね。梅岡先生の突然訪問で参ってしまった時のことが懐かしい位です。
マイスターローゼンになり、時には哲学者みたいな話をして、私もまかなかったジュン同様「どこまでいくんだよ」と思ってしまいました。
まいたジュンにとっては「ようやく普通の中学生になったところ」。
「いいことも悪いこともあるけどさ 忙しいんだ」
「やること見つかったら小さいことなんて構ってられない ほらお前だってそうだろ」

ジュンのやること=中学生、マイスターローゼン、真紅の復活・・・色々ありますね。
一方でまかなかったジュンも、大学生にバイトに劇団の手伝いと、やることがたくさんあります。どちらのジュンも、忙しそう。

最後を締めくくるのは箱に入って眠る真紅と
「私は 誇り高いローゼンメイデンの第五ドール そして幸せなあなたのお人形」という言葉。
棺の様な箱に入って眠る姿は画集「Rozen Maiden」の表紙とそっくりです。まさかここに繋がるとは・・・

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画集の表紙を見た時から、何で鞄で無く棺で眠っているの?と疑問でした。
アリスゲームを終えた真紅は、鞄を雪華綺晶に渡してしまい、眠る鞄自体無いのですね。
あとは、ローザミスティカを失い、魂が遠くに離れている状態を棺桶で示しているとか。
真紅曰く人形に死は無いのですが、ほぼ死に近い状態なので、死=棺桶というイメージが思い浮かびました。
同じ人形繋がりでリビングデッド・ドールズや、棺+少女でフランス映画「エコール」を思い出したりもするのですが、何で真紅は棺で眠っているのか、気になります。

ローザミスティカが砕けて、物言わぬ人形となってしまっても、ジュン達によりいつか復活することを願われ、想われ続けている真紅は正に「幸せなお人形」と言えることでしょう。
最後のページ、真紅が幸せそうに微笑んで眠っているのが印象的です。

良い最終回でもあり、ジュン達にとっては新たな物語の始まりとも言える回でもありました。
いつかまた再開しそうな希望も含んだ最後でしたので、続編があることをちょっと期待してしまいます。
連載は終わってしまいましたが、まだまだローゼンメイデンは追いかけ続けますよ!最終回記念プレゼントはしっかり応募します!
長い連載でした。ずっと読み続けて、物語にはまりこむと同時に、自分の中で作中に登場する言葉等にとても救われた経験もあり・・・作者のPEACH-PITさんには、お疲れ様でした、ありがとうございましたという言葉を伝えたい位です。
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