「魔法使いの嫁」1巻 ヤマザキコレ 

ヤマザキコレ「魔法使いの嫁」1巻 の感想です。
漫画自体は4月に発売されたそうですが、だいぶ後になって存在自体を知り、最近読んだばかりです。
発売された当初は売り切れ店続出で、それはもう、大変だったのだとか・・・今は重版されているので、その当時よりかは買いやすくなっているのではないでしょうか。

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(2014/04/10)
ヤマザキコレ

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〈あらすじ〉
昔から人間じゃないものが見えてしまい、それ故に不気味がられ一人ぼっちだった羽鳥智世(はとりちせ)。父親は行方不明で母親は亡くなり、親戚からも疎まれる。
物語はチセ(智世)がオークションにかけられる場面から始まり、彼女を500万ポンドで買ったのが人外の魔法使いであるエリアス・エインズワースであった。
弟子として、また未来の嫁としてエリアスに引き取られたチセ。人間でないものが見え、あまりにも並外れた魔法使いの資質を持つチセは“夜の愛し仔(スレイ・ベガ)”という稀有な存在であった。孤独な少女・チセは、今までとは違う新たな世界に足を踏み入れていく・・・

〈登場人物〉
・羽鳥智世/チセ(はとりちせ)
 15歳の少女。人には見えないものが見え、破格の魔法使いの素質を持つ“夜の愛し仔(スレイ・ベガ)”。
 その性質から周りから孤立しており、父は行方不明、母は死亡。
 人身売買のオークションで魔法使い・エリアスに弟子兼嫁として500万ポンドで買われた。

・エリアス・エインズワース
 チセを買った、人外の魔法使い。あまり外部と交流する方では無いが、魔法使いの世界では有名な存在らしい。
 本人曰く「絶滅寸前時代遅れの魔法使い」。ロンドンの西、イングランドの端っこの田舎在住の英国紳士。チセを大切にしている。
 周囲からは「茨の魔法使い」「影の茨(ソーン)」と呼ばれている。

・空気の精(エアリエル)
 可愛らしい見た目の妖精。語尾に「ン」がよく付く。人間の国にも妖精の国にも住んでいるらしい。愛の愛し仔であるチセを気に入り、妖精の国に連れて行こうとした。エリアス曰く妖精の多くは甘い言葉で誘惑してくる厄介なもので、自衛が必要だという。

・シルキー
 住み着いた屋敷の炊事等をしてくれる妖精で、エリアスの家に住み着いている。使用人や家の女主人といった存在。

・アンジェリカ・バーレイ/アンジー
 魔法使いで、魔法機構(マギウス・クラフト)の技師である女性。エリアスとは旧知の仲。
 魔法機構は電気の代わりに魔力を動力にする道具や絡繰のことであり、店を開いている。父親は魔術師の魔法機構の技師、幼い娘アルシアは魔法使いの資質があり修行中。
 昔魔法の修行中に失敗をして、両腕にその代償ともいえる傷がある。

・ヒューゴ
 アンジェリカの使い魔(ファミリア)。水妖ヴォジャノーイ。悪戯好きだけど仕事はする。

・サイモン・カラム
 エリアスの家がある村の教会の神父。エリアスとは旧知の仲。
 魔法使いのエリアスを監視している。

・リンデル
 別名「白花の歌(エコーズ)」。アイスランドにある竜(ドラゴン)の巣の管理者。竜の国を普通の人間から隠す役目をしている。
 見た目は若いがエリアスよりずっと年上の悪戯ジジイらしい。(エリアスの言葉によると、300年以上は生きている?)

・ネヴィン
 約500歳の竜。チセとエリアスがリンデルの元を訪れた際に亡くなる。死後体から菩提樹(リンデンバウム)が生え、土に還って行った。
 
・モリィ
 猫の集う町ウルタールの猫の王。美しい猫。
 池にある浄化されない魂の澱みである「穢れ」が出て来ないか、気にしている。

・レンフレッドとその弟子
 レンフレッドはエリアスとは古くからの仲の様。(エリアス自身は弟子のことは知らなかった)
 ウルタールの池の穢れを払おうとするエリアス、チセ達と対立?

〈感想など〉
 前々から、魔法使いや魔女が出てくる漫画が好きでしたので、「魔法使いの嫁」とタイトルを目にした途端、気になってしまいました。
 チセは日本人の少女ですが、エリアスがイングランド在住と言うことで一緒に彼と住んでいます。イングランド含む日本で言うイギリスは、魔法とゆかりのある国ですよね。エリアスがなんでそこに住んでいるのか何となく納得できます。
 エリアスは表紙を見ても分かる通り、骨の様な頭を持った人外の魔法使い。魔法で人の頭に化けることもできますが、基本的に人外の姿でいます。彼の正体や本質は1巻ではまだ掴み取れません。これから明らかになるだろうと思いますが、色々と謎の多い人物です。
 夜の愛し仔であるチセは、魔法使い達の世界に足を踏み入れれ、ちょっとずつ魔法と自分の能力について知っていくことになります。おそらく、彼女自身まだ自分の力の凄さを意識しきていないけれども、周り(エリアスや妖精等)はその力の凄さと貴重さを知っているという状態なのだろうと思います。
 心に傷を抱えていたからか、エリアスと出会ったばかりのチセは表情も暗め。何だか目の下にクマがあるように見えて、疲れている表情にも感じます。ただ、所々で驚いた顔など表情の変化があるので全く表情が無いという訳でもありません。
 エリアスの存在だったり、魔法使いの弟子としての新しい生活が刺激となって、段々と彼女の感情や表情が豊かになってくれると良いなあ。
 
 「魔法使いの嫁」というタイトルの通り、物語中には魔法使い、そして魔術師が登場します。
 「魔法」と「魔術」というものがあり、「魔術」はコンピューターのプログラムの様な世界の理(ルール)を理解した上で魔術師は自分の魔力でそれを組み替えたり書き換えたりして結果を起こす。
 それに対して「魔法」は人間以外のモノの力を借りてその理に干渉して魔術師と同じ様な結果を起こせる。
 アンジェリカによると魔術師が扱うものは「魔術」と言う名の科学、魔法使いたちが使う「魔法」は人間以外のモノの力を借りて起こす「奇跡」だそうです。
 魔法は簡単にできる訳でも無く、他人の力を借りて行うので加減や操作などが難しく、それなりに知識も必要。万が一自分の力以上のことを行おうとすると、アンジェリカの様に傷を負うことになる様です。
 この辺りは「鋼の錬金術師」における錬金術のルールに似ていると思います。錬金術のリバウンド現象です。
 1巻で登場した魔法使いはエリアス、アンジェリカ、リンデル、チセ(まだ弟子ですが。)。
 絶滅寸前と言うことで魔法使いはかなり数が少なくなっているそうですが、魔術師の方はどうなんでしょうねえ。まだ魔法と魔術と言うものが詳しく説明がなされていないので、追々色々判明していくことでしょう。1巻の最後でエリアスの指示の「世界を愛するんだ」と指示の元チセが魔法に挑戦しますが、魔法を使うには知識の他に感情面やイメージ力と言ったものも必要なのではないですかね。・・・世界を愛して、世界の理を深く知っていくことでより強い力を持つ魔法使いになるのかもしれない。
 チセは酷い目にあって今自分の生きる世界が嫌いになっていたかもしれませんが、エリアスや他人と関わって、魔法の世界に足を踏み入れて、世界の色々な面を知って・・・チセ自身が世界を好きになっていくことでさらに素晴らしい魔法使いに成長していくのではないでしょうか。

〈気になったところ、謎〉
・チセの過去。チセの両親について。
・夜の愛し仔とは何か。
・チセの成長。
・エリアスについて。何者か。
・第1話でチセがエリアスの体に触れて感じた強張りの理由。・・・個人的に肉体が無くて実は服を脱いだら骨しかないのでは無いかと思いました。頭が骨なので。首と腕は骨じゃないので、あまり自信無いです。
・魔法/魔法使い、魔術/魔術師とは何か。
・「チセ 世界を愛するんだ」の話で登場したエリアスの知人。
・レンフレッドとエリアスの関係。

〈その他〉
・描き込みの細かい絵に惚れ惚れしてしまいます。
・チセも可愛いけれど、無口なシルキーちゃんも可愛い。ついでに言うとアンジェリカの娘アルシアとモリィを飼っている女の子も可愛いのですよ。夜の愛し仔であるチセにシルキーがべったりくっついていたのは微笑ましい感じでした。(サイモンがエリアス宅を訪れたシーンの所)
 シルキー、うちにも来ないかしら・・・。
・ちなみに、カバー下にはシルキーも登場する4コマ漫画がこっそりある。
・人外と少女の衣類婚姻譚でもある訳ですが、弟子としてではなく魔法使いの嫁としてのチセとエリアスのこれからも気になりますね。
・どうやら作者のヤマザキコレさんは人外がお好きなようで・・・エリアス以外の人外も登場したりしないですかね。
・エリアス人間バージョンも格好良いです。紳士ですなあ。
・チセのツッコミが結構的を突いている。冷静。
・もしかして、ヤマザキコレさんは「鋼の錬金術師」もしくはその作者の荒川弘さんをお好きではないでしょうか。何となく世界観と男性の顔の絵柄、エリアスのギャグ顔の感じが似ていたのでそう思ってしまいました。ギャグ顔はハガレンのアルのギャグ顔と似ていて可愛い感じなのですよ。ヤマザキさんも荒川さんも北海道出身らしいです。
・リンデルさんは女性かと思いましたが、ジジイということは男性なんですね。ロリババアならぬショタジジイですか。何歳なんでしょう。
・竜がやがては土に還って行く話が印象的。リンデルさんが白花の歌と呼ばれているのは竜が白い花を咲かせる菩提樹の苗床になるからだろうと思います。

最後に・・・
こちらのマッグガーデン公式ホームページにて第1話と最新直前話が読めます。お試しあれ!
http://comic.mag-garden.co.jp/blade/2781.html

それから、第2巻は小冊子付きの限定版も発売されるそうです。第1巻は発売してすぐ書店から消えたということですから、確実に手に入れるためには予約した方が良さそうです。
初回限定版 魔法使いの嫁(2) 【描き下ろし漫画小冊子付き】 (ブレイドコミックススペシャル)初回限定版 魔法使いの嫁(2) 【描き下ろし漫画小冊子付き】 (ブレイドコミックススペシャル)
(2014/09/10)
ヤマザキ コレ

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魔法使いの嫁第1巻の帯にも書かれていますが、購入者限定で2014年6月30日までに指定のサイトで読者アンケートに答えると、「魔法使いの嫁」のオリジナル壁紙が貰えるそうです。あと少しなので、まだの方は急いで壁紙ゲットしましょう。
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Comment

Name - エアリアル  

Title - 

2巻発売されましたねー♪
こっちを読んで確信したんですが、体が強張ってたのはやっぱりチセに本気でときめいてるからでしょうね〜
本人は自覚なし笑 でも、自覚症状あり?(→嫁にするつもりでもある笑笑
2014.09.11 Thu 03:57
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Name - 紅ネ  

Title - コメント返信

エアリアルさん、コメントありがとうございます!
とうとうお楽しみの2巻が発売ですね~
私はAmazonで注文したのですが、まだ届いていないので読んでいません!早く届かないかな・・・と待っている途中です。
エリアスは、チセのことが大好きだからこそあんなに大事にしているんでしょうねえ。冷静に振る舞っていても、心は情熱やチセへの深い愛情に満ちていそうな印象です。1巻1話の謎の強張りシーンの答えが2巻でわかるのでしょうか!?やっぱり早く2巻を読みたいですね。
2巻を読破しましたら感想記事を書く予定ですので、また遊びに来てくださいね。
2014.09.11 Thu 18:58
Edit | Reply |  

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