『猫と私の金曜日』1巻 種村 有菜 感想 

りぼんの漫画家ありなっちこと種村 有菜がりぼんを卒業後、雑誌マーガレットで連載し出したのが
「猫と私の金曜日」

先日1巻を購入し、読んだので今回は感想を書こうと思います。

「猫と私の金曜日」1巻(種村 有菜)

猫と私の金曜日 1 (マーガレットコミックス)猫と私の金曜日 1 (マーガレットコミックス)
(2013/06/25)
種村 有菜

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主人公は立花 愛(たちばな あい)高校1年生。可愛いものとチョコ、それと同じ学校の芹沢 未亜(せりざわ みあ)先輩が大好き。

芹沢先輩は毎朝挨拶の列が出来てしまうほどの人気者。おまけにかっこいい。(お母様は女優さんです。)

愛は元気で、乙女な性格で、今までの種村作品の中だと「紳士同盟クロス」の乙宮 灰音や「絶対覚醒天使ミストレス☆フォーチュン」の立川 妃に近い感じです。
今のところは、種村作品にありがちな宿命や暗い過去は見え隠れせず、お姫さまや芸能人という訳でもなく、普通の女子高生といった感じです。これから何か判明するかもしれませんがね。

物語の中でも、愛自身も芹沢先輩も愛のことを“普通”だと評しています。
1巻で、愛は芹沢先輩に告白されますが、普通な自分が先輩の彼女になれるか不安に思い最初は断ってしまいます。
芹沢先輩は、女優の母は未婚で自分を産み、家の外では女優の母を母とも呼べず、いつも家で一人ぼっちで母が帰ってくるのを待っていた・・・というちょっと変わった家庭環境で育ってきたそうです。作中でも、「変なんだ 俺んち」と語っています。

そんな先輩は、大好きなチョコをもらったら喜んだり、失敗したら落ち込んだりといった愛自身の“普通さ”に憧れて、愛を好きになったそうです。

1巻で、二人は相思相愛、付き合うことになりました。

・・・とここの部分だけだと愛と芹沢先輩の幸せそうな恋愛漫画なのですが、もう一人とても重要な人物がいるのです。

それは、愛のいとこ、小学5年生の猫太くん。

猫太くんの成績が下がったために、愛は毎週金曜日、彼の家庭教師をやっています。
猫太くんは可愛くて、素直で、まるで天使みたいな男の子。
と、思いきや実は愛のことが好きで、愛の恋を邪魔して愛を手に入れようとしている悪魔な一面も持っておりました。

愛の先輩へのラブレターを隠してしまったり、勝手に携帯見たり、愛と先輩のデートについて来たり、先輩に闘いを挑んだりと色々な手段で愛の恋路をひっかきまわします。

大人顔負けにかっこいい面もあれば、子供っぽい所もまだまだたくさんあり、愛曰く乙女回路が回ってしまうそうです。
愛は先輩も大好きですが、段々と猫太くんにも惹かれています。

愛と先輩が付き合うことを知った後、猫太くんは負けを認めますが、愛に「今度のテストで4教科全部満点とったら愛のファーストキスがほしい」と言います。
何とおませな小学生なんだ!

その日からテストまで猫太くんは必死に勉強するんです。一方の愛はファーストキスはあげられないと思っていますが、頑張る猫太くんのことも気に掛けます。

愛は「こんなことでキスしても私は先輩の彼女だから猫太くんに恋できない」と言いますが、
猫太くんは
「そんなことしてみないとわからない 愛ちゃんが誰のものになったってあきらめない あきらめきれない ファーストキスはもらうよ」と返します。
このシーンの猫太くんはとても小学生に見えないくらい大人っぽいです。愛もドキドキしているようでした。

そして、いよいよテストの成績発表の日。
愛は晴れて彼氏となった先輩とデート中。でも、気になるのは猫太くんの成績とファーストキスを奪われてしまうのかということ。
そんな時、いきなり芹沢先輩に愛はキスされます。
そしてその場面を目撃してしまった猫太くん。愛は猫太くんに見られていることに気づいて・・・。
ここで1巻のお話は終わり。
もう一つ、短編として猫太くんが愛ちゃんを好きになったきっかけの物語が掲載されています。

種村さんの漫画は保育園の頃から読んでいて、結構思い入れの強い漫画家さんで、今でもコミックスは買っています。
「神風怪盗ジャンヌ」といった主人公が変身する漫画、「満月をさがして」といった現実とファンタジーが混じり、かつ、芸能界や独特の死生観が描かれている漫画、「時空異邦人KYOKO」や「桜姫華伝」といった戦うお姫さまが主人公な漫画・・・などなど色々な漫画を描かれています。

舞台が現実でもファンタジー色が強い漫画が多いと思っていたのですが、
「猫と私の金曜日」はあまりファンタジーな感じはせず、素直な恋愛漫画といった印象を受けます。
主人公の愛は正に“普通”の女の子。
普通な女の子のである愛の恋愛模様、そしてそんな愛に恋する年下の猫太くんの恋愛模様が描かれているのだと思います。
完璧に普通な女の子が主人公な種村さんの漫画は、今までに無かったかもしれません。あと、年の差恋愛っていうのもこの漫画の特色の一つでしょう。

現在もマーガレットで連載中だそうです。
種村さんの漫画といえば・・・白泉社のメロディで連載が始まった「31☆アイドリーム」もちょっと気になる。
主人公は31歳地味な女性。彼女が一時的に15歳に若返る薬を手に入れて、人生をやり直そうとする物語です。
今までの種村さんの漫画にはまず出てこない設定の主人公ですね。りぼんじゃ絶対連載できなかったでしょう、これ。だからこそ読みたいです。
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