「大人子供のカルテ」1巻 佐保里 

「大人子供のカルテ」1巻 佐保里

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前作「宇野家の人びと」と世界観が共通しています。
「宇野家の人びと」では治験により若者の姿に若返った壱子ばーちゃんや医師の三郎が登場しましたが、「大人子供のカルテ」にも同じ実験の治験者達が出てきます。ただし、ばーちゃんや三郎とは違い若返り過ぎて幼児の姿になってしまったお年寄り達です。
そんな若返り過ぎたお年寄り達と、それぞれに発展途上な研究者の若者達を中心に、お話が進んでいきます。

元気いっぱいで好奇心旺盛な会社会長、夫に先立たれ一人で若返った口下手おばあちゃん、若返って性格が丸くなった建築家。
皆さん姿は幼児なのですが、中身は大人。まさしく“大人子供”。

そして対照的に研究チームの若手医師たちは見た目こそ大人ですが、まだまだ子供な部分があってこちらも“大人子供”と言えるのかもしれません。
そんな彼らがまるで幼児な元・お年寄り達との関わりを通して色々考える、というのが面白いです。

小児科医の祖父に憧れていた喜多見は、一体何に、憧れていたのか、府馬会長から教えられ、口下手なことを他人から怒られがちな遠山は野中さんと接して、罪悪感の有無による他者からの言葉が非難に聞こえてしまう場合もあることを知る。等々・・・

それぞれの人物にスポットが当たられるので、何度かゆっくり読み返したいです。ざっと読むとわからなくなってしまうので・・・

それから、面白かったのがお年寄り達も結構子供っぽいところがあったところ。
山盛りパフェ食べたり、他人に構ってもらいたかったり。特に、府馬会長はそういう子供っぽい一面がたくさん描かれているのですが、そこもしっかり自覚していてその辺りは「大人だな」と思っちゃいました。
大人だって昔は子供だったんですし、子供っぽい所があったってしょうがないし、そういう一面があるお年寄りのキャラでちょっと安心しました。あー、みんな聖人君主じゃないんだって。見た目こそ年齢による違いがあれど、人間って大人な一面と子供な一面、両方を持ち合わせている生きものなのだと思います。

試し読み↓
https://comic.pixiv.net/works/1771
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