「鬼を飼う」1巻 吉川 景都 

「鬼を飼う」1巻 吉川 景都


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舞台は昭和7年。東京本郷に怪しげな「四王天鳥獣商」という店があった。

帝大生の鷹名と司は不思議な金髪の少女・アリスに誘われるように店に足を踏み入れてしまう。

店が取り扱っているのは普通の鳥獣だけではない。架空の生物と思われている“奇獣”も置いていたのだ。

鷹名は店主の男・四王天に「鬼を飼ってみないか」と持ちかけられ・・・


鬼をはじめとして、命を吸う金華猫やチベットの奇獣・こんとん、宝石を生み出す魚・青々、病を吸い取るくくるに気持ちを代弁してしまうさとり、南米の神様・ヨハルデパズトーリ、不思議な植物・千年月光まで、古今東西世界各地の奇獣が登場します。


やはり、奇獣と言うだけあって飼うことはなかなか一筋縄にはいかない。

ちょっとでも間違いを起こせば、恐ろしい目にあうことも。

鷹名と司も鬼を試しに飼った後、とあるミスをし、食べられてしまう危機に陥りました。奇獣の恐ろしさについては、彼らと一緒に四王天鳥獣商に関わっていく内にひしひしと感じることができるでしょう。


鬼やさとり、金華猫は知っていましたが、他の奇獣は初耳で、いやあ、世の中には私の知らない世界がたくさんあるのだな、という気持ちで読み進めました。


教訓の様ですが、くくるや南米の神様の話については欲深いとそのしっぺ返しがくるという内容でしたね。奇獣の中には人知を超える力を持った者もおり、それを人間がコントロールしようとするのはかなり難しいのでは。そもそも人間がどうにかしようなんて、おこがましいのかも。


四王天に目を付ける特高、奇獣絡みの事件に興味を持つ記者、と何だか危険な香りがする面々が登場しますが、個人的に一番恐ろしいのが四王天の傍にいる少女、アリス。


人の死や血が彼女の糧になるとのことで、おそらくは普通の人間ではないのだと思います。いったい何故四王天とともにいるのか、正体は何なのか・・・四王天も十分妖しすぎるおじさんですが、アリスの方が気になってしまうよ。


鷹名はアリスのためなら他人が死んでも良いという考えが浮かんでしまう程、アリスに魅了されてきていて、まるで思考がアリスに浸食されていくかのよう。魔性の女なのかもしれません。


1巻に登場する奇獣の中でのお気に入りは、金華猫と特高所属のききみみ。

金華猫は君塚祥さんの「上海白蛇亭奇譚」という漫画でも登場していたのが記憶に新しい妖怪。そちらは1927年でこちらは昭和7年(1932年)が舞台で時代も何だか似ているし、同時代にあっちこっちで奇妙な世界が展開されていたのかも、なんて考えると面白いです。命を吸ってしまう運命の金華猫、それ故話の展開が切なく、飼い主の女性亡き後金華猫はどうしているのだろう、と思ってしまいました。どこかで、女性を思い出して泣いているのかな。

そしてききみみ。初登場したシーンでは、「うわー何か後ろにいる!」って声を出してしまいました。結構図体が大きくて、実際会ってみるとびびってしまうだろうと思います。でも、面白い話を求めておねだりする姿はちょっと可愛い。ききみみの世話係になった後藤さんとのコンビも、どうなるのか興味深いです。


人間の中でもお気に入りは、お人形さんみたいで可愛いけれど何だか怪しいアリスちゃんと動じない鷹名とちっちゃくて明るい司コンビと、意外に戦闘力があったおじさん四王天。大体メインキャラ全員!四王天さんの義手はどうなっているの?

鷹名と司は性格真逆だけれどかみ合っている様な所が良いな。


試し読み↓

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