「恋するサンタクロース」 井上 多美子 

クリスマスの季節と聞くと・・・「恋するサンタクロース」(井上 多美子)を思い出してしまう。

「恋人がサンタクロース」は松任谷由実。

こちら



「恋するサンタクロース」はりぼんの漫画家・井上多美子先生の初コミックスです。

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記念すべき初コミックス「恋するサンタクロース」には、
・恋するサンタクロース
・2人は恋人
・春の日のおねがい
・うそつきラブレター
・王子様のゆううつ(デビュー作)
の5作品が収録されています。

今回は、表題作でもある「恋するサンタクロース」について画像を添えながらご紹介します。

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どういうお話かといいますと・・・(以下軽くネタバレ含む)

主人公の紅里(くり)の一族はサンタクロースの手伝い。毎年、クリスマスになるとトナカイが引くそりに乗って、プレゼントを配ります。
そんな紅里は恋人の貴生(たかお)にクリスマス当日、一緒に過ごすことを提案されますが・・・サンタの仕事があるため当然ダメ。しかも、サンタの仕事をやっていることは他人には秘密ですから、適当にホームパーティーとか嘘の理由をつけて、別の日に会うようにするんです。
大好きな貴生のために、プレゼントの手編み手袋を寝る間も惜しみながら作る紅里。そしてクリスマス当日、サンタの仕事の合間を縫って貴生にプレゼントするため会うのですが、貴生に嘘がばれてしまい喧嘩をしてしまいます。
落ち込む紅里。サンタの仕事をしながら涙が出てきてしまう・・・
仕事を終えて帰宅する途中、紅里の目に飛び込んできたのは寒い中外で待つ貴生の姿。喧嘩別れした時に紅里が落とした手編みの手袋を見て、紅里の本心を知った貴生は仲直りするために待っていたのでした。
・・・おしまい。

クリスマスの物語、といえば自分の中で「恋するサンタクロース」が出てきます!
あとは、同じ井上先生作の「まるでミラクル」にもクリスマスエピソードがあって・・・そちらも可愛いお話なんですよ♪

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マフラーに短めコート、ミニスカに黒タイツにショートブーツという紅里ちゃんの格好に、小学生の頃「おしゃれ!」と感じとても憧れました。可愛い。

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紅里のおじいちゃん。一緒にサンタの仕事を行っています。
このおじいちゃんが原因で、貴生に紅里は誤解されたり、サンタの仕事をやっていることが最終的にばれたりする。別に、おじいちゃんが悪い訳じゃないんだけどね!クリスマスをバリバリ楽しんでいそうなおじいちゃんです。

おじいちゃんの肩にいるのは猫のジン。魔女の宅急便のジジの如く、しゃべるしお仕事の手伝いもします。
井上先生自体猫好きなこともあって登場したのかな?井上先生コミックスのおまけページでは、数々の猫エピソードを読むことができました。

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付き合って3か月な紅里と貴生。そんな2人にとってクリスマスは大イベントなんでしょうねえ。
この仲良さげなシーンは紅里が貴生をからかうところですが、真面目そうな貴生くんが照れるとことが可愛いです。
井上先生の漫画って、真面目系男子or女子をからかっちゃう男子(幼馴染系?ケンカするほど仲が良い系?)の登場が多い印象があります・・・統計取っていないのでどれ位の確立なのか不明ですが。
陸奥A子作品の男子=メガネ男子というならば、井上多美子作品の男子=真面目系男子・幼馴染系男子と言えるのでしょうか。

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トナカイのトム、猫のジンと一緒にそりに乗ってサンタの仕事に行ってきます!・・・な紅里ちゃん。
一族がサンタクロースの手伝いっていう設定は、なかなか斬新だと思います。
サンタコスチュームに身を包み、プレゼントを配りに行きます。

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ちょっと口の悪いトムと、真面目なサポート役であるジン。この2匹の掛け合いが好きでした。

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サンタクロースのお仕事の一部始終。
袋を眠っている子の頭の上にかざすと・・・

希望するプレゼントが袋の中に現れる・・・謎の技術。

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紅里の嘘がばれて、よりによってクリスマスに大好きな貴生と喧嘩になってしまう。
好きな人との喧嘩って、ダメージが大きい。嘘が無ければ良かったんだけれど、サンタだからなんて言えないよね。

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一度は紅里を疑ってしまったけれど、手作りのプレゼントで貴生への「好き」という気持ちには嘘がないことがわかって・・・最後は仲直り。

こうやって振り返ってみると、

井上先生の漫画って本当に純粋。

前にネットの掲示板で、1970~1980年代のりぼんにおける乙女ちっく路線(陸奥A子、太刀掛秀子、田淵由美子等)の雰囲気を継いでいるのが1990年代では井上多美子だ、という書き込みを見ましたが、納得です。
不思議な魔法が登場するファンタジーでも、運命に翻弄されるストーリーでもなく、本当に、普通の女の子のどこかにありそうな物語の漫画が井上作品はほとんどで、読んでみるととってもピュアで。

井上多美子先生がりぼんで連載していたのは1990年代後半~2000年代。同じ頃、りぼんで連載していたのは「神風怪盗ジャンヌ」「ギャルズ」「グッドモーニング・コール」等々。上記の書き込みの続きに、井上多美子等の乙女ちっく路線の後継者がりぼんの看板連載になっていたら、今とは違う方向にりぼんは行っていたかも・・・なんて文章があったのですが、本当にそうなっていたらどういうりぼんが読めたのでしょう。雑誌自体の雰囲気も違ったのかもしれませんね。

井上先生の漫画ってどちらかというと、りぼん本誌より、りぼんオリジナルとかりぼん増刊号(あの分厚いの)とかで展開されていた印象が、私も強い。本誌で毎月読めないからこそ、オリジナルと増刊号で井上先生の名前を見つけた時はめっちゃ嬉しかった・・・

本誌=看板というのがやっぱりありますが、オリジナル・増刊号では本誌で連載していない漫画家さんのお話を読めたので私個人としては色々な漫画を読む出会いの場!
ちょうど夏休みや冬休み発売の増刊号は毎日のように読んで、背表紙に開いた後がたくさんついてしまい・・・そこから破けて真っ二つになっていたのが今でも思い出されます。

さて、「恋するサンタクロース」を今回ご紹介いたしましたがコミックス自体絶版になっているので、今読もうと思ったら中古で買うしかありません。
井上先生のコミックスは電子書籍化されていないのが、悔やまれる!徐々に古いりぼんの漫画は電子書籍化が進んでいるみたいですが、全部そうなってはいないのですよね。特に、りぼんオリジナルとか増刊号で読み切りを描いていた漫画家さんの巻数が付かない単行本とか・・・マイナーなものほど読むのがやはり難しい。誰かにとっての思い出の漫画ってあると思うのですが、そういうものも有名なものも読めるようになる時代が来ると良いな、とつい願ってしまいます。
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2016.12.31 Sat 04:21
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Name - 紅ネ  

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ささん、コメントありがとうございます!

私の中では高須賀さん=おしゃれ漫画っていうイメージ。りぼんの連載の中でも大人っぽい印象。
イラストとかも、今見てもおしゃれできっと高須賀さん自身のセンスが良いんだろうなあ・・・
グッドモーニングコールと同じ時代に描いていたシュガーポットっていう高須賀さんの漫画はカフェが舞台で、もうそれで「カフェ」っていう単語を知ったというか・・・

こちらこそ来年もよろしくお願いします!良いお年を~
2016.12.31 Sat 19:54
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